テーマ5ではテンポやリズムを意識しながら、背骨をしなるように使い分離させ、実際の動きをより骨盤人間化していきます。
これまで学習した筋肉の動きを応用し、パフォーマンス向上につなげていきましょう。
片足キャッチ

片足でも軸を保ちながら、反動を使える身体操作を身につける。
■やり方
- SQキャッチで意識した「胸郭立ち+反動」を保ちながら片足でしゃがむ。
- 反動を胸郭で受け、片足でキャッチ。
- 最初はクォーター(浅め)キャッチからOK。
- 慣れたら深く・重りを使っていく。
■ポイント
- 軸がブレない位置で止まる。
- 遊脚(反対の脚)はリラックスしてつま先立ち。
- 大腰筋・多裂筋を抜かない。
- 母指球でキャッチ(かかと重心NG)。
- 反動は胸郭で受ける。
■回数
10回 × 左右 感覚を探索しながら。
■効果
- 片脚での安定性・反射反応の向上
- 股関節〜体幹の連動強化
- バランス感覚・瞬発力アップ
理想の状態:仙骨・腸骨・股関節の分離
ダメな状態:関節それぞれtが一緒に動く
歩きで見るポイント:それぞれの関節の遅れ
片足SQジャンプ(1.2テンポ)

片脚での爆発力・反射力を高め、トリプルエクステンション(股・膝・足首伸展)を連動させる。
■やり方
- SQキャッチの姿勢+胸郭の反動を意識して片脚でしゃがむ。
- ベンチSQの立ち上がり感覚でジャンプへつなげる。
- 逆足は反動で自然に前へ出す(力で出さない)。
- 1テンポ=力みを抜きながら速く反応。
2テンポ=一度構えてからジャンプ。
■ポイント
- 大腰筋・多裂筋を抜かない。
- 脚で踏ん張らず、胸郭で反動をもらう。
- 遊脚(逆足)は脱力して自然に入れ替える。
- 浮遊感が出ればOK。
■回数
最初は自重10回 × 左右
(バー使用時は5回 × 左右)
■効果
- 片脚での瞬発力・安定性向上
- 反射的な入れ替え動作の獲得
- トリプルエクステンションの感覚習得
理想の状態:仙骨・腸骨・股関節の分離
ダメな状態:関節それぞれが一緒に動く
歩きで見るポイント:それぞれの関節の遅れ
座位ハイローツイスト

胸椎と腰椎の分離を高め、しなやかな“むちのしなり”をつくる。走り・切り返し・片脚動作での反動をもらいやすくする。
■やり方
- 椅子などに座り、骨盤をロック。
- 胸椎12番〜腰椎1番(胸腰椎移行部)を意識。
- 胸椎側は大腰筋を引き上げるように捻る。
逆側は腰方形筋を引き上げて捻る。 - 胸椎と腰椎の分離感を感じながら、高い位置でひねるイメージ。
■ポイント
- 胸椎と腰椎を“別々”に動かす意識。
- 骨盤は動かさずロックしたまま。
- 終わった後に腕の振りやすさ・歩きやすさをチェック。
- 片側ずつ行うと左右差を感じやすい。
■回数
左右10回 × 2セット
■効果
- 胸腰部の柔軟性・分離性UP
- 歩行やラン時のしなやかさ向上
- 背中の硬さ解消、反動動作がスムーズに
理想の状態:胸椎腰椎の分離、胸郭・肩甲骨・肩関節の分離
ダメな状態:体幹部が固まって1枚板、関節それぞれが一緒に動く
歩きで見るポイント:腰椎胸椎の捻れ・分離、分岐点をチェック、それぞれの関節の遅れ
スプリットジャンプ

ジャンプやステップ動作で「大腰筋を中心に力を伝える入れ替え動作」を習得。高重心での反動獲得と、片足ジャンプからの発展。
■やり方
- 「片足SQジャンプ」のポイントを意識。
- 高重心を意識し、真上にジャンプするイメージで行う。
- 空中で大腰筋を切り替えるように足を入れ替える。
- 着地の瞬間には次の反動をもらい、連続で行う。
- 足で踏ん張らず、大腰筋で入れ替える感覚を優先。
■ポイント
- 足の力で入れ替えない(前ももが張る原因に)
- 高い位置で反動をもらう意識
- ゼロテンポで大腰筋を入れ替える
- スピードよりもリズムと浮遊感を重視
■回数
10回 × 1〜2セット(最初はゆっくり入れ替えながら)
■効果
- 高重心での反動獲得
- 大腰筋主導の入れ替え動作習得
- ステップ・ジャンプ動作のスムーズさUP
- 下半身の力みを取って、軽やかな動きに
理想の状態:仙骨・腸骨・股関節の分離
ダメな状態:関節それぞれが一緒に動く
歩きで見るポイント:それぞれの関節の遅れ
ストンピング

片足での反動を習得し、ジャンプやステップで「上にもらう感覚」を身につける。
■やり方
- 9番姿勢を意識して構える。
- 大腰筋で足を引き上げ、腰方形筋を外旋して腸骨筋あたりの負荷を感じる。
- 大腰筋を引き上げ→落とす動きで、上方向の反動をもらう練習。
- 胸椎で反動をもらうイメージ。
- 足は真下にストンと落とす(前に蹴らない)。
- 胸を張りにいかず、胸郭で反動を受ける。
- 前へ進まず、真上方向に伸び上がる意識で。
■ポイント
- 胸を張ると後ろベクトルになる(エラー)
- 足で地面を押さない、足は脱力
- 前ももで上げにいかない
- 反動は「胸郭でもらう」意識
- 勝手に足が入れ替わるような感覚をつくる
■回数
感覚を探索しながら
■効果
- 大腰筋と胸椎の連動性アップ
- 下半身の力みを取って反応スピードUP
- 跳躍・切り返し動作の効率化
スキップ1モーション

ストンピングの動きを応用して、大腰筋の入れ替えによる高重心スキップを習得する。
■やり方
- ストンピングで身につけた反動の感覚を使う。
- 大腰筋の入れ替えでリズムをつくる。
- 一般的な「膝リズムの2テンポスキップ」ではなく、
上方向への反動(1テンポ)で跳ね上がるように行う。 - 高重心を保ちながらリズミカルにスキップ。
■ポイント
- 反動は胸郭でもらうイメージ
- 足でリズムを取らず、大腰筋で切り替える
- 力まず、自然に「上へ」浮くように
- 前ではなく、真上方向へ
■回数
感覚探索しながら、疲れたら休憩
■効果
- 高重心での反動動作の習得
- 大腰筋主導の動きでスムーズなステップ
- 下半身の余分な力み解消
- スピード・跳躍動作の効率向上
バウンディング

ストンピングの動きを応用して、大腰筋の入れ替えで素早く前進する反動動作を身につける。
■やり方
- ストンピングで得た反動感覚を活かす。
- お腹(大腰筋)で蹴って素早く入れ替える。
- 足を前に「出しに行く」意識はNG。
- スキップが“上方向”なのに対し、バウンディングは前方向への推進を意識。
■ポイント
- 入れ替えは速く、力まずリズミカルに。
- 足ではなく体幹(大腰筋)主導で動く。
- 高重心をキープして、前に流れないように。
- 膝で地面を押さず、胸郭で反動をもらう。
■回数
感覚探索しながら、疲れたら休憩。
■効果
- 大腰筋による推進力アップ
- 前方へのスムーズな加速
- 下半身の脱力・リズム感向上
- ランやジャンプ動作の質を高める
ストンピング・スキップ1モーション・バウンディングのポイント
理想の状態:胸椎で反動をもらえている、骨盤のテンポ・タイミング、膝・股関節に乗ってない、軸が内側か(大腰筋のライン)、進行方向に対して反動をもらえる、反動が肩になっていないか
ダメな状態:タイミングが遅い、股関節や大腿四頭筋で押し込む、膝に乗る、反動を腰でもらう、反動が肩になっている