すばやい動きを身につける【プライオメトリクス】
プライオメトリクスは身体能力を向上させるエクササイズの一つ。
筋腱複合体(筋肉と腱は合わさり連帯している)を伸張させた直後、同じ筋腱複合体を速やかに短縮させる運動です。
プライオメトリクスは、「ストレッチショートニングサイクル(SSC)」伸張-短縮サイクルを活用します。
SSCとは、『ストレッチショートニングサイクル』の略です。
ストレッチ…筋肉が伸びる
ショートニング…筋肉が縮む
つまり、サイクル的に筋肉を伸び縮みさせるトレーニング法。
SSCによって、極めて短い時間で大きな力を発生させる能力を高めることができます。
プライオメトリクスでは償却期(いわゆる切り返し場面)が重要で、素早く力強い動作と速度で行う必要があります。
プライオメトリクスは、向上させた筋力をバスケに必要なパワーやスピード能力につなげる役割があります。
おすすめのプライオメトリクス
【タックジャンプ】
バスケにおける効果
高くジャンプできるようになり、リバウンドを取る時の反応をより速くする。基本エクササイズであり、筋力とすばやく反応する能力を高める。
【シングルレッグハードルジャンプ】
バスケにおける効果
レイアップシュートやリバウンド、床を蹴って跳び上がる動作が速くなる。片足でジャンプする際の爆発力をつける。
【デプスジャンプ】
バスケにおける効果
相手を超えてジャンプシュートするのに役立つ。筋力や運動能力に合った高さのボックスを使用する。
【マルチプルボックスジャンプ】
バスケにおける効果
リバウンドやジャンプシュートでより高く跳べるようになり、コート上の動きをより速くする。接地時間を短くすることで、ディフェンダーをかわす能力などが身につく。
【スケーターホップ】
バスケにおける効果
ディフェンダーを抜くためのすばやいカッティングや反応のすばやさが身につく。膝の傷害予防にも役立つ。
【スプリットジャンプ】
バスケにおける効果
一歩目の加速とコート上の走りの爆発性を高める。スクワット動作からすぐ前へ走る動作を加えることで、加速能力とバランス能力が身につく。
【メディシンボールピボットチェストパス】
バスケにおける効果
ジャブステップのすばやさとチェストパスを爆発的に行う能力を改善させる。相手をかわし、シュートの準備を有利にするのに役立つ。
【メディシンボールスラムバーティカルジャンプ】
バスケにおける効果
高くジャンプする能力と全身のパワーを向上させる。ゴールへのドライブ中のパワーと相手より高くジャンプする能力が高まる。
【メディシンボールプッシュアップ】
バスケにおける効果
よりすばやくパスするために役立つ。爆発的な上半身の筋力がつき、リバウンドやルーズボール争いで勝利しやすくなる。