【テーマ6】胸郭内転外転・肩甲骨内外転(シークエンス・タメと分離)

パフォーマンス向上において、上半身全体の動きを改善していくことはプレーに大きな影響を与えます。

肩甲骨や肋骨、使うべき背中の筋肉が働き、それらが適切な順番で動くことでシュート、レイアップ、ブロック、コンタクト、走りなど全てのプレーの質が一段と上がります。

猫背や前重心姿勢改善などにもつながる重要なメニューとなるのでしっかり取り組みましょう。

 

前鋸筋プッシュアップ

■目的

肩甲骨の動きを引き出し、レイアップやリバウンド時の「肩甲骨から腕を出す動作」を習得する。肩甲骨の外転でパワーを生み、スムーズな腕の振りにつなげる。

■やり方

  1. ベンチ台に肩幅・肘90°で手を置く。
  2. 肩甲骨を「落として(内転)」から、前鋸筋で開く(外転)動きを繰り返す。
  3. 胸ではなく肩甲骨を前に押し出すイメージ。

■ポイント

  • 脇を締めて肩甲骨から押す。
  • 腹筋で丸まったり、首がすくむのはNG。
  • 僧帽筋上部ではなく、前鋸筋(脇の下の筋肉)を使う。
  • 肩甲骨のスライドを感じる。

■回数
10回 × 2セット

■効果

  • 肩甲骨の可動性アップ
  • レイアップ・リバウンド・シュートの伸び強化
  • 肩の安定性向上
  • 腕が“肩甲骨から自然に出る”感覚が身につく

理想の状態:肩が落ちる、胸椎肩甲骨から腕が振れる、肩甲骨の内側に力感が出る、肩上部の力感が減る

ダメな状態:肩がすくむ、肩から動く、反動を肩でもらう、肩上部に力感が出てしまう

主な筋肉:前鋸筋

 

フライ(胸郭前鋸筋)

■目的

胸だけでなく、前鋸筋と外腹斜筋を連動させて肋骨を開閉できるようにする。姿勢保持や腕の動作効率UPにも効果的。

■やり方

  1. 9番姿勢をキープ(体幹が抜けないように)
  2. 外腹斜筋で肋骨を外転(締める動き)
  3. そこから前鋸筋を使って肩甲骨を外転方向へ
  4. 脇の下(前鋸筋)を意識して腕を閉じる
  5. ダンベルの場合も同様に、前鋸筋の走行(斜め下)に沿ってすくうように上げる

■ポイント

  • 肩・腕から動かさず「肋骨→肩甲骨→腕」の順に動かす
  • 肋骨の外転で伸張反射が起き、自然に腕が動く
  • 大胸筋主導ではなく、前鋸筋主導で行う
  • 重さよりもフォーム重視(最初は自重でOK)

■エラー動作

  • 肩が内旋している
  • 背中が丸まる
  • 腹筋で動いてしまう

■回数・セット

10回 × 2セット(フォーム重視で)

■効果

  • 前鋸筋・外腹斜筋の連動向上
  • 肩甲骨の可動性アップ
  • 胸郭が柔らかくなり、姿勢・動作がスムーズに

理想の状態:胸椎腰椎の分離、胸郭・肩甲骨・肩関節の分離

ダメな状態:体幹部が固まって1枚板、関節それぞれが一緒に動く

歩きで見るポイント:腰椎胸椎の捻れ・分離、分岐点をチェック、それぞれの関節の遅れ

 

リバースフライ(胸郭菱形筋)

■目的

肩甲骨と肋骨を連動させ、菱形筋と下降鋸筋を使って「肩甲骨をコントロールできる身体」をつくる。

■やり方

  1. 9番姿勢でバー(またはダンベル)を持つ
  2. 腰・肩は脱力
  3. 下降鋸筋で肋骨を内転(肋骨を背骨側に引き寄せる)
  4. そこから菱形筋の伸張反射で肩甲骨を寄せる
  5. 戻すときは、菱形筋を寄せたまま肩の力を抜いてゆっくり戻す(ネガティブ重視)

■ポイント

  • 中心(肋骨)→肩甲骨→腕の順で動かす
  • 可動域は小さくてOK(大きく動かすとエラーしやすい)
  • マシンなしでも自重・ダンベル・チューブで代用可
  • 終了後はジョグ・腕振りなどで動きやすさ確認

■エラー動作

  • 肩がすくむ
  • 脱力できていない
  • 反り腰になっている
  • 猫背で可動域が出ない(最初は小さくてOK)

■回数・セット

10回 × 2セット(フォーム重視)

■効果

  • 菱形筋・下降鋸筋の連動強化
  • 肩甲骨の内転下制がスムーズに
  • 肩の安定・姿勢改善
  • 走行や腕振り時の反動がスムーズに伝わる

理想の状態:胸椎腰椎の分離、胸郭・肩甲骨・肩関節の分離

ダメな状態:体幹部が固まって1枚板、関節それぞれが一緒に動く

歩きで見るポイント:腰椎胸椎の捻れ・分離、分岐点をチェック、それぞれの関節の遅れ

 

座位ハイローツイスト

■目的

※この後に出てくる片フライ、片リバースフライという種目でこの種目を応用するため再確認のため行う。

■やり方

  1. 椅子などに座り、骨盤をロック
  2. 胸椎12番〜腰椎1番(胸腰椎移行部)を意識。
  3. 胸椎側は大腰筋を引き上げるように捻る
     逆側は腰方形筋を引き上げて捻る
  4. 胸椎と腰椎の分離感を感じながら、高い位置でひねるイメージ。

■ポイント

  • 胸椎と腰椎を“別々”に動かす意識。
  • 骨盤は動かさずロックしたまま。
  • 終わった後に腕の振りやすさ・歩きやすさをチェック。
  • 片側ずつ行うと左右差を感じやすい。

■回数

左右10回 × 2セット

■効果

  • 胸腰部の柔軟性・分離性UP
  • 歩行やラン時のしなやかさ向上
  • 背中の硬さ解消、反動動作がスムーズに

理想の状態:胸椎腰椎の分離、胸郭・肩甲骨・肩関節の分離

ダメな状態:体幹部が固まって1枚板、関節それぞれが一緒に動く

歩きで見るポイント:腰椎胸椎の捻れ・分離、分岐点をチェック、それぞれの関節の遅れ

 

片フライ(胸郭前鋸筋)

■目的

胸郭と肩甲骨の連動を高め、片側ずつの出力と体幹の安定を獲得する。

■やり方

  1. 9番姿勢を作る
  2. 腕を動かす側と反対の大腰筋を引き上げ、腕を動かす側の腰方形筋を引き上げる
  3. 外腹斜筋で肋骨を内転前鋸筋を使って胸椎から回旋
  4. 片手でフライ動作(小指側からすくうように上げる)
  5. 胸郭の動きで肩甲骨を動かすイメージ

■ポイント

  • 胸腰椎の分離 → 肩甲骨の動きにつなげる
  • 前鋸筋から大胸筋へ力を伝える意識
  • 片側(逆半身)は固定して安定させる
  • 小指側リードで肩の外旋を誘導
  • まずは自重・慣れたらダンベル(ベンチ上でも可)

■エラー動作

  • 肩がすくむ
  • 固定側が動いてしまう
  • 腕主導で動いて胸郭の動きが抜けている

■回数・セット

左右10回 × 2セット

■効果

  • 体幹と肩の分離&連動向上
  • 前鋸筋・外腹斜筋・大腰筋の協調強化
  • 肩甲骨の安定と動き出し改善
  • シュート・パスなど片側動作の精度向上

理想の状態:胸椎腰椎の分離、胸郭・肩甲骨・肩関節の分離

ダメな状態:体幹部が固まって1枚板、関節それぞれが一緒に動く、肩がすくむ、肩から動く

主な筋肉:前鋸筋・外腹斜筋

歩きで見るポイント:腰椎胸椎の捻れ・分離、分岐点をチェック、それぞれの関節の遅れ

 

片リバースフライ(胸郭菱形筋)

目的

胸郭と肩甲骨の連動性を高め、腕振り・上半身の推進力を強化する。

■やり方

  1. 9番姿勢を作る
  2. 動かす腕側の大腰筋反対側の腰方形筋を入れる
  3. 下降鋸筋で肋骨を内転菱形筋で肩甲骨を寄せる
  4. 片側の肋骨だけを動かす意識で腕を後方へ引く
  5. 反対側は安定・固定
  6. 慣れたら交互に行う(ハイローツイスト要素を加える)
  7. ダンベル・チューブ・マシンいずれでもOK(ダンベル時は手を回内位

■ポイント

  • 肋骨→肩甲骨 → 肩 → 腕の順で動かす
  • 動かす側と反対の半身で軸を安定
  • 弱い側を優先して左右差を整える
  • 終了後は歩きやジョグで腕振りの軽さ・脱力感を確認

■エラー動作

  • 肩がすくむ
  • 体幹がブレる
  • 腕主導になって胸郭が動かない

■回数・セット

左右10回 × 2セット

■効果

  • 肩甲骨と胸郭の連動強化
  • 走りの腕振り効率UP
  • 菱形筋・下降鋸筋・大腰筋の協調性向上
  • 左右差・片側の安定性改善

理想の状態:胸椎腰椎の分離、胸郭・肩甲骨・肩関節の分離

ダメな状態:体幹部が固まって1枚板、関節それぞれが一緒に動く、肩がすくむ、肩上部に力感が出てしまう

主な筋肉:菱形筋・下降鋸筋

歩きで見るポイント:腰椎胸椎の捻れ・分離、分岐点をチェック、それぞれの関節の遅れ

 

2025年11月5日

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